EX工法は、下水道管として50年以上の使用実績がある硬質塩化ビニル製の長尺管による非開削管路更生工法です。工場で生産したEXパイプを既設管に挿入、蒸気とエアーで円形に復元、拡径、密着させることで、既設管内に新たな管を形成します。
本管・取付管を止水し、区間内の滞留物を高圧ジェット等で除去します。
パイプウォーマー内で加熱し、パイプを軟化させます。
ウィンチを使用して、EXパイプをマンホールから管内に挿入。パイプを蒸気で加熱拡径、既設管に密着させて、エアーで冷却します。
テレビカメラで位置を確認して、穿孔機により取付管接続部を穿孔します。最後にEXパイプのマンホール接続部を管口仕上げ材で仕上げます。
EX工法の適用範囲 | |||
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管径 | 最大施工延長 | 施工条件 | |
本管 | 自立管 呼び径150~400 二層構造管 呼び径100~600 |
呼び径150~300:100m 呼び径350~600:65m |
(1)屈曲角10°以下の屈曲部 (2)25mm以下の段差部と横ずれ (3)50mm以下の継手隙間 (4)50mm以下の滞留水 (5)管頂部からの0.05MPa、0.5ℓ/min以下の浸入水 それ以上の場合は事前処理を行ってから施工 |
取付け管 | 呼び径100~200 | 呼び径100~200:14m | (1)屈曲角45°以下の屈曲部が2箇所以内 (2)20mm以下の段差部と横ずれ (3)管頂部からの0.05MPa、0.5ℓ/min以下の浸入水 それ以上の場合は事前処理を行ってから施工 |